問題と言われている「学歴フィルター」って何?

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学歴フィルターとは

就職活動が、学歴を理由に制限されるとしたら、どう思いますか?

SNSなどで情報が広まりやすい現代、そんなことがあるはずないと思うでしょうが、実際に一部の企業で学歴フィルターがあるようです。

選考は、偏差値の高い大学の学生に絞り、そうでない大学の学生は応募の機会を与えないというものです。

学歴を理由にチャンスが平等に与えられないということが問題になっています。

学歴フィルターを導入せざるを得ない企業の事情

就職活動をする学生からすれば門前払いも同然で、たまったものではありませんが、学歴フィルターを導入せざるを得ない企業側にも事情もあります。

人気企業には応募が殺到する

企業は、毎年新卒を〇人採用するという目標があります。

ですが、採用担当の人事部などは人数に限りがあり、応募するすべての学生を選考していては目標とする採用人数を達成できない可能性があります。

そのため、その人数の分母を少しでも減らすために一定の基準でフィルターをかけざるを得ません。

学歴も判断基準の一つとして有効

偏差値の高い大学は、入学するにも並大抵の努力では入れません。

入学という目標を達成するために、趣味などの楽しみを我慢して血の滲むような努力をしたという学生がほとんどでしょう。

偏差値の高い大学に入学できたということは、目標のためのセルフコントロールができる、高い学力があるというのが客観的に証明できます。そのため、可能性が未知数な偏差値が高くない大学の学生に比べて優遇されます。

学歴フィルターを勝ち抜いても…

仮に学歴フィルターがあるにも関わらず、何かのきっかけで内定をもらえたとしましょう。

入社後に待っているのは、偏差値の高い大学出身の同期との競争でしょう。

学歴フィルターのこともあるので、やたらと比べられることとなってしまい、かなりの功績をあげないとロクな評価をしてもらえないことも考えられます。

そんな厳しい環境で生き抜くよりも、学歴といったものは一切度外視して人物像を第一に見てくれる企業に志望するのはどうでしょうか。学歴に関わらず適正な評価が得られ、結果として高いモチベーションで仕事に取り組めるので、学歴フィルターを突破して入社する企業で働くよりも活躍できるかもしれません。

とらえ方によっては、チャンスを制限されていると感じる方もいるでしょう。ですが、もっと視野を広げてみれば、チャンスは無数にあるものです。

目の前にあるものだけにとらわれず、広い視野を持ってみてはどうでしょうか。